SSAWWAVES’s blog

東京都在住。旅行の事。山登りで見た植物の事を書きます。

6月の谷川岳|イワカガミのいろいろ♪

谷川岳に咲いていたイワカガミの事を整理。

イワカガミとは。

イワウメ科イワカガミ属の常緑の多年草

ピンク色のフリンジ付きの花びらは、虫を誘き寄せる作戦でしょうが、人目も惹きつける可愛さです。

このイワカガミの種類は花の大きさだけでは環境の違いで個体差があり、私には見分けにくいです。

咲いているところは、山地の尾根筋の渇き気味のところ。林のふち。岩場。礫場。

名前の由来は、岩場に咲いていて、葉に光沢がありツヤっとしている事を鏡に例えたらしいです。

”イワカガミ属が咲いてる〜”で良いのかもしれませんし、歩いているときは、

”あ〜疲れた〜”と思っているので、割と深く考えないのですが、2,3日経つと気になります。

なので、気になり始めました。

今回の谷川岳で出会ったイワカガミファミリーは4種類でした。

 

オオイワカガミ

森林の縁に多く見られたのが、オオイワカガミ。

葉っぱのギザギザがはっきりとしていてノコギリ状です。

越冬した葉は、かなり大きくて10cm以上のものもあります。

新しい葉はちょっと赤い。何しろ葉っぱが立派です。

日本固有で、中部の日本海側の雪が多い地帯で見られます。

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オオイワカガミ Schizocodon soldanelloides var.magnus


ヒメイワカガミ

白い花が咲きます。

葉は小さくて卵型、縁は、オオイワカガミのような、はっきりとしたノコギリ状ではありません。

ミツバオウレンの葉も一緒に写っています。

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ヒメイワカガミ Schizocodon ilicifolius


アカバヒメイワカガミ

またはベニバナヒメイワカガミとも言うそうです。

ヒメイワカガミのピンクです。

頂上付近の雪渓をバックに咲いていました。

葉が見にくいですが、縁はそれほどノコギリ状にギザギザではありません。

小雨で光量が足りないせいなのか、薄いピンクに写っていますが、もう少しだけ濃いピンクでした。

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アカバヒメイワカガミ Schizocodon ilicifolius f. purpureiflorus

葉っぱがうまく写っている写真が無い事を、友達にラインをしたら、葉も花もよく撮れている写真を送ってくれました。

昨年滝子山で撮った写真だそうです。

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つるっと光った葉が特徴的です。ちゃんと正面向いてくれています。

 

シロバナオオイワカガミorオオイワカガミのアルビノ

今回の谷川岳で気になったのはこれ ↓

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オオイワカガミ Schizocodon soldanelloides var.magnus (f.niveus)

アルビノ(白色変異)なのか白色品種なのかよくわかりませんが、何しろ白いオオイワカガミです。

葉が大きくギザギザしていてオオイワカガミ には間違いありません。

葉がちゃんと写っていませんが。

萼がうっすらとした緑なのも気になる。

 

その他のイワカガミ

イワカガミはWikipediaによると、コイワカガミ、イワカガミ、オオイワカガミと区別しているが、それらの中間型が存在していて類型分類では区別できないという見解があるそうです。

高山型だとか、屋久島の方に行くと、ヒメコイワカガミと言うイワカガミの変種があり、かつてはそれはヒメイワカガミの品種ではないかと言われていたそうですが、DNA集団遺伝構造解析と言うのがあり、DNAで家族がちゃんと分かったらしいです。

 

まとめ

学者さんがちゃんとDNAで解析してくれるので、細かいことは気にせず、山を楽しもう!