SSAWWAVES’s blog

東京都在住。旅行の事。山登りで見た植物の事を書きます。

オーストラリアの花粉症とワトルの事。

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私は、スギの花粉症です。

目の痒み、喉は炎症し痛いし、くしゃみが出て、鼻がムズムズします。

その期間は、日本は美しい季節で、だんだん日が長くなり、桜が咲き、そぞろ歩きをしたくなりますが、マスク着用。

ティッシュペーパー、目薬を携帯します。

もちろん、原因はスギの花粉です。

当たり前ですが、その季節に、スギ花粉が飛ばないところにいれば、花粉症にはならない訳で、本当にオーストリアに行っている間は、2日目位からスッキリとしていました。

とても、粘膜の調子が良かったです。

でも、帰ってきたら、又もや喉が痛くなり、発症。

今年は長いのか、違う花粉にも、アレルギーを起こしてしまっているのかはわかりませんが、例年なら、もう終わっているはずの時期なのですが。残念。

ところで、 

オーストラリアには花粉症はあるのでしょうか?

現地の方に聞いてみました。

あるそうです。

原因は、ゴールデンワトル。と通常は呼ばれている、マメ科 アカシア属の樹木。

黄色い小さなポンポンがたわわに咲くカワイイお花です。が、ですよ!

ちょっと待って下さい!違う気がします。

 

日本と春の時期が違うだけで、その時期がワトルの咲く時期と重なるだけで、

この花がアレルゲンになる様には思えないのです。

杉やヒノキのせいなんじゃないでしょうか? 

すごく近くでパサパサすれば、くしゃみも出るかも知れないですが、

昆虫が花粉を受粉するお花は、花粉が大きいから、風では飛ばないし。

その、ゴールデンワトル花粉症説は、本当なのかな〜と疑問をいだいたままです?

でも、ゴールデン・ワトルがアレルゲンというのが、通説なので、もちろん、私が勝手に想像しただけです。

だいぶ前ですが、家に飾った時、何ともなかったんですよね。

 

ゴールデン・ワトルってどんな花?

かわいいお花なので、写真を貼ります! 

 これが、ゴールデンワトル 学名は Acacia pycnantha  アカシアピクナンサ

Acacia pycnantha Golden Wattle.jpg

Wikipediaより

 

このゴールデンワトル。本名はアカシア・ピクナンサは、オーストラリアの国章にも描かれています。

オーストラリアのサッカー。ワールドカップのユニフォームの黄色と緑もここからきているそうです。

 

Coat of Arms of Australia.svg

 Wikipediaより

 

アカシア(ワトル)の種類

 

このアカシア(ワトル)マメ科アカシア属 の樹木は、1000種ほどオーストラリアに生息しているそうです。 

 

これは、今回の滞在中に、私が、Royal Botanical garden で撮ったアカシアですが、花の色が淡い種類のものでした。

 

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Acacia irrorata

調べたら、葉の形状が違ったり、お花の形状がしっぽみたいだったりと、Acacia だけでおびただしい種類!

 

日本や欧州ではミモザ

 

このワトルと呼ばれ、本名は、アカシアという植物は、日本では、ミモザって呼ばれたりしていますよね。

2月位から、お花屋さんでも見かけ、私が見かけた限りでは2種類でまわります。

 

ミモザ  又は、シルバー・ワトル フサアカシア  学名は、Acacia dealbata 

Acacia dealbata Garden 060407w.jpg
Wikipediaより

 

このフサアカシアは、欧州では、多くの人にミモザと呼ばれており、お花の香りがとてもいいのです。大ぶりで大きな木になります。都内でも見かけます。

香水の原料になります。

 

ミモザ  又は、ギンヨウアカシア   学名 Acacia baileyana 

Acacia baileyana.jpg

Wikipediaより

これが、ミモザとして、お花屋さんで売っている、一番ポピュラーなものだと思います。生け花の花材にしたり、花瓶に飾ったりしやすいです。

ワトルは、アカシアと言うのが正式名称で、俗称はミモザって事ですね。

日本では、ミモザという呼ばれ方が浸透していますよね。

 

日本のアカシア

 

花粉症から、話がそれてきました。

でも、気になります。

ワトル=アカシア=ミモザ という事がわかったわけです。

では、日本でアカシアと呼ばれているのは、本当は、何という名前なのかは、

これは、たまたま知っていて、ニセアカシアというんです。

お花を天麩羅にしたものを食べた事がありますが、甘くて美味しい。

日本の蜂蜜の多くはこのニセアカシアのものです。

なぜ、ニセがつくのかは、調べた事がありませんでしたが、アカシアが観賞用として日本に入って来た時に呼び分けた様です。

 

今が花期です。(5月中旬~下旬)

 

ニセアカシア ハリエンジュ   学名 Robina Pseudoacasia

Robinia-pseudoacacia-12-V-2007-6025.jpg
Wikipediaより

 

じゃあ、ほんとのミモザって?

 

では、ミモザがアカシアの、俗称ならば、本当のミモザがあるわけで、Wikipediaで調べたらいとも簡単にわかってしまいました。

 

何と、オジギソウ。

 

 オジギソウ  学名 Mimosa Pudica    マメ科ネムノキ属

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 花の球状な形も、葉の形もアカシアに似ています。

オジギソウ(お辞儀草、含羞草、学名Mimosa pudica)とはマメ科ネムノキ亜科[1]の植物の一種。別名ネムリグサ(眠り草)、ミモザ

なお、ミモザは本来オジギソウの学名に由来する植物名であるが、現在の日本語ではほぼアカシア類の花を呼ぶ名としてのみ使われていて、これは本来は誤用である。種小名のpudicaラテン語で「内気な」の意味。

 

   Wikipedia より 

でも、学名を熟知していらっしゃる方は除外して、今までに、オジギソウのことをミモザと呼んでいるかたには、出会った事がないし、これからもお会いすることはない様な気がします。

やはり、オジギソウはオジギソウ。

欧州では、ねむの木を、mimosa tree と呼ぶようです。

 

ここまで、Wikipediaで花の名前を引っ張り出して、モヤっとしていたものが、

花粉症とゴールデンワトルのおかげでスッキリしました!

 

まとめ

ワトルと呼ばれていようと、アカシヤと呼ばれていようと、ミモザは洋の東西を問わず、春の象徴として愛されています。

黄色い小さな太陽のようなお花は、春の木漏れ日のようで、気持ちが暖かくなり、優しい気持ちになります。

なので、オーストラリアの春の花粉症のアレルゲンと思いたくないな〜。

このお花については、ミモザの日のことなど、書きたいこともあるのですが、明日も仕事なので寝ます。