山でナデシコを見て思った事。
ナデシコは、日本の女性を形容するのに使われる花で、有名です。
「万葉集」でも、愛する女性をなでしこに例えた歌があり、「古今和歌集」でも女性の比喩となっています。
この夏休みは、2種類のナデシコに出会い、この不思議な形態の花弁と、ピンク色に魅せられて、日本女性を大和撫子(カワラナデシコ)に例えた由来を、よく知らなかったので、調べてみました。
下の写真のようにか細い茎に薄く細かく裂けたピンクの花弁。
いかにも可憐で清楚なイメージの花です。
大和撫子とは、三省堂の辞書では、「日本女性の清楚な美しさを讃えて言う語」
広辞苑さんは、「日本女性の美称」
Wikipediaでは、「日本人女性を指す昔の言葉」と、バッサリ。
「昔」だそうです。
まずは、「撫子」という言葉の成り立ちは、
神話の世界からの引用なので、どうなのかしら?と思いますが、毎年、娘をヤマタノオロチの生贄に捧げている、父アシナズチノミコトと母テナズチノミコトに、手足を撫でるように大事に育てられたというクシナダヒメの神話から来ているという説があるようです。
大切に育てられた美しいクシナダヒメは、ヤマタノオロチ退治に訪れたスサノオノミコトに見染められます。
スサノオノミコトは、ヤマタノオロチ退治が成功したら娘を妃にしたいと両親に申し出て、無事にオロチ退治達成、クシナダヒメはスサノオノミコトの妃になるという物語。
「ナズ」は、撫ず(なでる)で、父と母の名前とかけて、クシナダヒメのように、撫でるように愛され大切に育てられた子のことを「撫子」と呼ぶようになったようです。
ナデシコの可憐な花は、その様に人に愛されるイメージとリンクした花らしく、昔の人が、ナデシコを見た時に、女性であったり、子供であったり、大切にしたい人を思い浮かべて、撫でたくなるような花なので、ナデシコと呼ぶようになったようです。
なるほど。
ナデシコと言う、花の名前の前に、あえて「大和」がついた由来は、平安時代に、中国から、外来種のナデシコが入ってきて、それを「唐ナデシコ」と呼ぶようになり、日本の固有種を区別して、あえてヤマトナデシコと呼ぶようになったらしいです。
写真はWikipedia から。
Chinese pink とも言います。だいぶ雰囲気が違いますよね。
けっこう派手なイメージです。カーネーションに近いですね。
これは、さすがに、平安時代の人も、同じナデシコ科でも区別したのですね。
確かに、ヤマトナデシコは、可憐で清楚で繊細で優しい花です。
万葉集や古今和歌集などで、愛する女性や子供、時には男性の比喩に使われたところあたりから、女性の美称になったのでしょう。
他に、女性に喩えて相応しい花は沢山あると思うのですが、あえて、ナデシコになったのは、当時の流行の花だったような気がします。(あくまで個人的意見)
下の写真はタカネナデシコです。 カワラナデシコの高山型です。
冬の間は冷たい雪の下。生えているのは、岩場や礫場なんです。
カワラナデシコよりも、かなり花弁の切れ込みが深く裂けていて華やかな感じがしますが、可憐さには変わりありません。
茎は細くてしなやかです。
厳しい高山の環境で美しい花を咲かせます。
タフな環境下でも、美しさに満ち溢れている。
本当のヤマトナデシコは、男性、女性に限らずともメンタルもフィジカルも強いいさぎよい人の事なのかも。
フウロソウにも種類がいろいろ…
夏休みを利用して登ってきた、南アルプスの北岳と富士山のすそ野に位置する杓子山で咲いていた、フウロソウの仲間についてまとめてみました。
二つの山は標高も地質も違いますから植生環境が異なり、咲いていたフウロソウの種類が違いました。
フウロソウとは
学名はGeranium ギリシャ語で鶴(Geranos)の事だそうで、果実が、長い鶴のくちばしのようだからだそうです。花弁は5枚。
フウロソウ属は約430種で、日本には10数属が自生しています。
日本では、低地から高山帯にかけて分布していて、花期は、夏季から初秋にかけて。
まさに今です。
ゲラニウムと言う名前でかわいらしい紫色の園芸品種もこの仲間です。
タカネグンナイフウロ (北岳)
グンナイフウロが母種で、高山に植生し、グンナイフウロより濃い青紫色です。
北岳では草スベリに咲いていました。
ハクサンフウロ(北岳)
中部以北と滋賀の高山に植生しています。中央アルプスでもよくみますし、私個人としては、雪渓の残る周辺に多いというイメージです。
学名の yesoense は「北海道の」nipponium は「日本の」と言う意味で、ハクサンフウロの母種は、エゾフウロです。
花弁には、細くて淡いピンクのラインが入っています。
タカネグンナイフウロよりも標高の高い所に咲いていました。
タチフウロ (杓子山)
これは、私的には、草原や里のフウロソウと言う位置付けです。
東北や中部、四国、九州にも分布していて、花弁の色は薄い紅紫色、濃いピンクのはっきりしたラインが入っています。
グンナイフウロはうつむきかげんに咲きますが、タチフウロは、上向きに咲いているイメージです。
カイフウロ(杓子山)
カイフウロは絶滅危惧種Ⅱ類。山梨県の特産種でイヨフウロ(シコクフウロ)の変種で、花弁が浅く3裂するか、もしくは裂けない個体もあり、特徴的なのは、濃い色のピンクの網目状の模様があります。
他のフウロソウの花弁のラインとは違い、特徴的な文様なのでわかりやすいです。
山に登り始めた頃は、この5枚の花弁のピンクのお花は、全部、何とかフウロだったのですが、やっと見分けがついてきた、と言う事なんですけどね。
葉にも特徴があるのですが、花がちゃんと個性を出してくれるので、わかりやすいほうかもしれません。
葉の写真も撮っておけばよかったのにと思いました。
そういえば、フウロソウの葉は、赤く紅葉するのがあります。
どれだったかな〜?
と、いつも、何となく中途半端な感じで終わります。
8月の杓子山 | 蝶のパラダイス
昨日(21.AUG)は、標高1597.6mの杓子山に登って来ました。
河口湖 IC から近いので、都内からのアクセスも良いです。
高座山(1304.4m)を経由し、ハングライダーテイクオフポイントを見学しつつ、急登あり、ロープあり、距離は短いですが、登りごたえありのコース。
山焼きがしてあったりと、整備されている印象です。
景色も素晴らしく、関東富士見100景にも選ばれています。
不思議な山で、あまり見たことのない植物の宝庫です。
そして、それらの花に集まる蝶がいっぱい。
登り始めはカヤトに混じり、下界ではあまり見られない花が咲き、写真を撮ったりしていて、なかなか先に進めません。
急坂を登ったり、顔にたかってくる虫を払いながらの登山です、目の上をさされました。多分、ブユだと思います。帽子のきわも2ヶ所。
今朝は、右目瞼が腫れてノーメイクで出勤。
こんなの初めてで、やっぱり、黒い帽子は虫が集まるって本当です。
今回初めて、買ったばかりの登山用でない黒のナイキのキャップを被って行ったのですが、刺されたのは三人中私だけ。
頂上は、ヒヨドリバナの蜜を求めて、アサギマダラが飛び交っていました。
視界に入るだけで10匹はいました。
アサギマダラはとても美しい蝶で、黒と茶色に縁取られたペールブルーの羽を持ち、青空に透ける姿はステンドグラスのようです。
海を越えてタフな旅をする蝶だけあって、飛び方も優雅。
羽をあまり羽ばたかせないで、ふわっと長時間風に乗ります。
動画を撮ればよかった。
ともかく、ヒヨドリバナはアサギマダラのお気に入りの花です。
その他にも、アゲハチョウの種類も数匹。
カラスアゲハもいました。
景色は、と言うと、残念ながら、ガスってしまって、視界は開けず。雲の中。
晴れていたら、この鐘のあたりにどかーんと大きな富士山。麓の富士吉田市。
西側には、一昨日登った北岳をはじめ間ノ岳、農鳥岳。甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山。大菩薩山系。東京都の最高峰雲取山。奥秩父。
山中湖のその向こうには相模湾などなど。
360度のパノラマが見えるはずだったのですが…
まだまだ気温が高い日が続きますが、山はすっかり秋の七草が咲き始めていました。
ススキも、穂が出て来ました。秋の五草まで見つけた。
あとは、クズとフジバカマですが、最近フジバカマは見ていません。
今、準絶滅危惧だそうです。
と言う感じで、杓子山で遊んだ一日でした。
一昨日の、北岳の高山植物も標高の低いところでは見られないものが多かったので、もうひとつblogを書いているので花に興味があったら見てみて下さい!
ssawwaves's blog (山野草)
http://ssawwaves.hatenadiary.com/entry/
杓子山は、コースがいくつかありますが、頂上付近と、コースによっては、急登があるので、登山靴が良いと思います。冬は登った事がないですが、雪は少ないようでも、凍った時は、軽アイゼンが必要なくらいに傾斜はあります。
地図のチェックや登山情報はとても大事だと思います。
8月の北岳|日の出に感動!
北岳に登ってきました。
富士山が標高3776mですから、583m低い、日本で第2位の山。
登山の日にちが仕事の都合上決まっていたので、あまり天候は良くない感じでしたが、雷だけは避けられそうだったので(山での一番の恐怖です、下から来るらしい) 決行。
昨日18日(日)は多少ガスが湧きましたが、午前中と午後早い時間まで雨が降らずにもってくれました。
広河原から大樺沢二俣から雪渓を眺めながら左俣コース。
ハシゴを頑張って登ると、高山植物のお花畑のトラバース道に出ます。
今回はガスってしまい。南アルプスの山々の素晴らしい稜線はお預けでしたが、お花畑とイワヒバリに癒され、やっとのことで北岳と中白根の鞍部の北岳山荘に辿り着きました。
着いてのんびりお菓子を食べていたら土砂降りに、午後遅くに到着した人はレインウェアーがびっしょりでした。夜中も断続的に雨。
期待していなかったのですが、今日19日(月)の早朝はちょっとラッキー。
日の出を見る事が出来ました。
北岳山荘からの富士山です。AM5:14。
北岳山荘は、標高2900mですので、まだ太陽は現れません。
昨日の正確な日の出はAM5:05。
左の影が北岳です。
北岳山頂でこの景色を見たい予定でしたが、出遅れました。
毎日、地球は自転していて日が昇るのに、なぜか特別に日の出が見たくなる時や場所がありますよね。
北岳は標高が3000mあり、曇っていても、こうして富士山だけ頂上を見せてくれる日の出が見られるので期待をしてしまいます。
他にも、星空!とかライチョウ親子!とか希望はあったのです。
でも、今回は充分に達成。
日の出を見られた事と、酸素が少なくて気持ち悪くならなかった事です。
赤い建物が、宿泊した山荘です。
帰りは、北岳山頂から肩の小屋を経て広い尾根歩き、天気が良ければ甲斐駒ケ岳や仙丈ヶ岳の眺めが素晴らしいのですが、雲に隠れてしまっていました。
残念でしたが、イワヒバリ、ホシガラス、高山植物が見られたね!という事で、ダケカンバやマルバタケブキを楽しみつつ草スベリを歩き、ピーチソフトクリーム狙いで白根御池小屋へ、その後の広河原までの2時間は小雨から本降りへ。
天気も体力もギリギリの感じでした。
高山植物の写真はまだ整理していませんが、登るのがやっとで、相当数ピンボケでした。やれやれ。
私はかなりざっくりな文面ですが、おそらく本日の私と同じルートの山行を、詳細に克明に写真付きでヤマレコにアップしている方がいらっしゃって、山に行く時は参考にする事が多いです。私には出来ない‥‥ヤマレコ。
あると便利。
Melbourne | Royal Botanical Gardens Victoria ロイドオリーブの事
ロイドオリーブはオリーブ科の低木。
北西部クィーンズランド(ブリスベン山)などの固有種という事ですが、レッドリストの植物だそうです。
絶滅危惧種の一歩手前で、環境保護および生物多様性保全法の、VC(Vulnerable)というレベル。
ロイドオリーブは都市開発による生息地の損失と劣化により個体数が限られてきていて、保全するする為に、地元のコミュニティー内で認知度を高めたり、民間の土地所有者、土地管理者との連携により保全情報を共有して守っているようです。
日本も、レッドリストの植物に対して同じようなことを行なっていると思います。
ブッシュファイヤーによる、若い苗木の保護も対策しているとの事。
そして、潜在的な脅威になっているのが、ランタナ(Lantana camara)なんだそうです。
日本でもお馴染みの園芸種のかわいいお花です。花期が長くてとても丈夫。
別名シチヘンゲ。だんだんと花の色が変わっていきます。
東京の冬レベルの寒さは楽勝で常緑化しています。年間通して咲いていると思います。
この日本では、可愛がられ育てられている花が、ロイドオリーブの脅威とは!
知らなかった!
ついでに小笠原諸島や沖縄諸島でも、侵入生物として、抜き取り、刈り取りが行われているという事実がわかりました。子供が種を食べると死ぬ事があるとも書いてありました。東南アジアでは、香辛料に使うらしいけど。
今年の4月にSydneyに行った時、Manly で撮った写真ですが、確かに雑草化していて、森林の縁にかなり生えていました。
森林の縁に生えることによって、ブッシュファイヤーの燃料負荷が増加するということです。
『国家的意義の雑草:ランタナ戦略計画』というのもあり、ロイドオリーブの脅威になり得るところに生息していれば除去するのだそうです。
侵略的な雑草
きっと、ロイドオリーブは、適切な種子の収集と保管が行われ、人為的に個体数を増やしていくのでしょう。そうなることを願っています。
情報は、オーストラリア政府の種のプロファイルおよび脅威データーベースより引用させていただきました。
洋の東西を問わず、どこの地域でも増えつつあるレッドリスト。
あ〜残念だと心で思いながらも、明日からやっと夏休みで(7月も休んだけど)、台風が過ぎたら、高山植物でも見に行こうと思うわけです。
でも、高山植物にはいい迷惑。きっとごちゃごちゃと人間が侵入してきて、(鹿にも食べられるみたいですが) 登山道なんてなくなれば、盗掘も無くなるし、花たちには平和なんだろうなぁ。
きっと写真なんて撮られたくないんだろうな。
自然の中に入っていくと、人間なんて一番弱いかもしれないけど。
Melbourn | のんびりと歩きたい Royal Botanical Gardens Victoria
個人の趣味として、植物園が好きです。
子供の頃から、近くに植物公園があり、どんな季節も訪れるのが楽しみでした。
Royal Botanical Gardens Victoria に行ってきました。
1846年に造園され、年間180万人を超える来園者で賑わうそうです。
38ヘクタールの園内に50000株、12000種の植物を栽培していて、50種以上の野鳥が生息しています。
入場無料!
あいにく私たちが行った日は、7月で小雨がパラパラと降り、来園者少なめ。
戦争慰霊館側のエデュケーションエントランスから入りました。
まずは、ガイミア・リリーがお出迎え。2m以上はあったかな?
花期はこれからのようでしたが、赤い大きな花が咲きます。
日比谷花壇で稀に入荷され、一本のお値段は30000円以上とか。
お花やさんでもあまり見ないお花が地植えです。
感激。
アラウカリア(Araucaria)とも呼ばれるナンヨウスギの仲間がちらほら。
南半球に自生するスギではなくマツなのですが、日本では、見慣れていないし、オーストラリアらしくてよいです!
オーストラリアの森を歩いているような小径もあります。
ヒースやコレアが咲いている時期でした。
コレア(Correa)はミカン科でオーストラリアの東部に自生していて11種26亜種あり、種間で自然に混成しているそうです。日本でも品種改良種がフクシアと言う名前で出回っていてかわいい花。
見上げる高さのユーカリの木も、オーストラリアではガムと呼ばれています。
ガムは500種類もあり、変種も入れると800から1000種にも及ぶそうです。
葉はテルペンを放出するので、気温が高いと林のテルペン濃度が上昇し自然発火してブッシュファイアーが起こるそうです。
去年の12月はグレートオーシャンロードが部分的に通行止めになるほどの山火事があったそうで、その道を車で通過した時、道沿いギリギリまで焼け跡がありました。
アカシア(ワトル)も種類がたくさんあり覚えられません。
ワトルはオーストラリアの国花でもあります。
黄色くてふわふわのひよこみたいなかわいい花ですが、種類が多い……
全部違うんですよね。これから満開を迎えるようです。
日本でも、桜が咲くより前に咲いていますよね。
こちらでは、冬の初めから咲き始めるようです。
竹やソテツも多くもありました。
7月のメルボルンは椿が満開でした。
Camellia Japonica (ツバキ)は日本原産の花ですが、こうしてCamellia Collectionのコーナーがあったのは自分が生まれた国の原産の花というだけで嬉しかったです。
ココ・シャネルがアイコンに選んだくらいですから、世界中に愛される花なのでしょう。
季節がズレていましたが、バラ園、ハーブガーデンもありました。
多雨林地帯の代表格、締め殺しのイチジクが実っていました。
この植物の生態については簡単に過去記事で書いています。
ドラマティックな植物です。
熱帯植物の温室もありました。温度差でレンズが曇り何も写真は撮っていませんが!
黒鳥が泳ぐ湖では、竿で漕ぐ小舟に乗って庭園を湖から眺めるアクティビティもありました。A$25
歩くとお腹が空きます。
美味しいベトナム料理のお店もありました。
お昼はここでいただきました!
ビジターセンター内のジャーディン・タンです。
フォー。バインミー。
フラットホワイト(エスプレッソにスチームしたミルクを注いだもの)
ちなみにコーヒーは 5 SENSES のもの。
Specialty Coffee Roaster - Coffee Beans | Five Senses
ミルクは Schulz Organic DAIRY のものだそうです。
http://chulzorganicdairy.com.au
美味しかったです。
室内なのですが、どこからか、鳩やスズメが入ってきて、食べこぼしをつついています。
小雨だったので、芝生に座ったり、たくさん写真を撮ったりできなくて残念でしたが、充分に楽しめたと思います。
メルボルンの夏になると、広場で、ムーンライトシアターと言って、映画も上映するらしいです。いいですね。
植物の好きな方、鳥の好きな方、時間があったら是非歩いてみて欲しいです。
Melbourn | 時代の交差点!フリンダースSt.×スワンストンSt. & ホージア・レーン
フリンダースSt.とスワンストンSt.の交差点はメルボルンの時代の交差点。
ビクトリア州の遺産である1854年に建てられたエドワード王朝風の駅舎と
道を挟んで、市内観光の起点となるフェデレーション・スクエア。
お向かいには1891年建造のセント・ポールズ大聖堂。
数分歩くと、ホージア・レーンのストリートアート!
タイムトリップします。
フリンダースSt.駅前はトラムのターミナルにもなっていて、中距離のメトロの発着駅でもあります。
1日約25万人が利用。
駅の地下にキャンベルアーケードと言う地下街があって定期的に変わるイベントやショップがあるそうですが、帰ってきてから知りました。
夜はライトアップされて綺麗です。
たまたま、TOY STORY 4 のラッピングトラムが来ました。
この映画は、どこの国でも、子供達に人気で、バズの人形を持っている子供を数名みました。おもちゃとの友情、癒されます。
駅のななめお向かいのカテドラルも荘厳で、このセントポールズ大聖堂はメルボルンの3大ゴシック建築のひとつ。
他の二つは、セントパトリックス大聖堂。サウスヤラのセントジョン・アングリカン教会です。
火曜日〜金曜日の夕方 17:10~18:00 には聖歌隊のコーラスが聞けるそうです。
このゆかしきカテドラルがガラスに写り込んでいるのは、フリンダースストリートを挟んで建っている、オーストラリア動画イメージセンター(ACMI)
動画イメージを専門に扱った展示館。
そして、3階建て20のギャラリーがある国立美術館であるイアンポッター・センター:NGVオーストラリアが並びます。
イアンポッター・センター:NGV オーストラリア
ビクトリア国立美術館 (National Gallery of Victoria; NGV) はオーストラリアで最も入場者数が多い美術館です。NGVの膨大な所蔵品は世界有数のコレクションとして知られています。所蔵品は、イアン・ポッター・センター:NGVオーストラリアとNGVインターナショナルの二ヶ所に分かれて展示されています。NGVオーストラリアはオーストラリア芸術(アボリジニやトーレス海峡諸島コミュニティーの作品を含む)を集めており、10AM~5PMまで一般公開しています。NGVインターナショナルは所蔵品のうちの国際的芸術作品を集めており、10AM~5PMまで一般公開しています。NGV所蔵品の閲覧は無料ですが、特別展示には入場料がかかることがあります。
The Ian Potter Center : NGV Australia のHPより
www.ngv.vic.gov.auセント・ポールズカテドラルから100mほど歩くと突然現れるストリートアート!
ホージアレーンは韓国からの旅行者に人気でした。
写真を撮っていたカップルが多い気がしました。
韓国で2004年に放送された『ごめん、愛してる』と言うテレビドラマのロケ地なんだそうです。でも、もう相当前のドラマだし、その番組とこの場所の人気の関連性は、わかりませんが、インスタ映え間違いなし。
ここのストリートアートはアップデートし続けているそうです。
ここでは、メルボルンでは珍しくゴミ箱がひっくり返っていましたが、他の通りはいたってきれいです。
ちょうど事件に出くわして、後ろ手に手錠をかけられポリスに連行されていく人を目撃してしまいました。
ゴミ箱もたまたまひっくり帰っていて、犯人逮捕も偶然だと思います。
それほど治安の悪い印象はなかったです。
何しろ、数100m歩くだけでいろいろな時代に思いを馳せる事になるでしょう。
Melbourn | Shrine of Remembrance 戦争慰霊館
Shrine of Remembrance
セントキルダロードのキングスドメインにある慰霊塔、戦争慰霊館です。
第一次世界大戦で戦没した人々を称えるために1934年11月に建立され、
今では、第二次世界大戦も含め、ベトナム戦争やアフガニスタン戦争、イラク戦争で犠牲となった全てのオーストラリア人への追悼と平和への願いが込められています。
礼典や儀式が執り行われる場所。
内部は、関連資料や品々、戦争中に前線にいた兵士の功労そして犠牲のストーリーが展示されていました。スーベニアショップもあります。
床の石碑には終戦の日時に合わせて光が射し込む設計になっているそうです。
現在は、毎日10時30分から、光の投影による追悼式が30分前に行われています。
11:00と14:00に館内のガイドツアーも行われています。
毎年4月25日のアンザックデーANZAC DayにはANZAC(Australia and NewZealand Army Corps)軍の大規模な追悼式のパレードが開催されているそうです。
それにしても、第二次世界大戦でオーストラリアを攻撃したのは、日本軍だけだったという事は知りませんでした。ダーウィンを空撃したそうです。
第一次世界大戦では同盟国。第二次世界大戦では、敵国になって攻撃していたとは……。
ここに訪れるには無知すぎました。
WE WILL REMEMBER THEM
すっかり、重い空気に打ちのめされるので、バルコニーに出るのは必須。
360度ぐるりと良い景色が臨めます。
空気が変わり、気持ちも少し切り替わり、清々しくなります。
ボタニカルガーデン側です。
南側を見渡せば、ポートフィリップ湾
セントキルダロードが続き、シティーのビル群も見渡せる。
ビルに顔を発見!
前庭には、エターナルフレーム(永遠の炎)が1954年から、第二次世界大戦の追悼と祈りのために点火されて、燃え続けています。
visitmelbourne.com より
戦争の不条理さに思いを馳せる場所になりました。
Melbourne | ワインだけではなくスイーツなYarra Vallay / Chocolatarie&Ice Creamary
ヤラバレーには、ワインやスパークリングワインが飲めない人でも楽しめる場所があります。
ヤラバレー・ショコラテリー&アイスクリ―マリー
フランス・ベルギーのショコラティエによる
250種以上ものハンドメイドチョコレート。
オーストラリアのローカル素材やオーガニック素材を使ったチョコレートなど、目にも鮮やかです。
全部美味しそう!
無料テイスティングのコーナーもあるのですが、店内を歩いていると、どんどん試食が手渡され、適度にお断りしないと口の中が大変なことになります。
アイスクリームも寒いのにもかかわらず人気でした!
アイスクリームも試食無料です。
食べるつもりでいたのですが、チョコレートコーナーを見て回ったら、口の中があま~くなってしまい、食べる気がなくなってしまいました(笑)
ちなみに、
8月は、ホットチョコレートフェスティバルだそうです。
ただ今、向こうは冬ですので、アイスクリームよりこっちですね。
Instagram より
広々とした芝生が広がり、家族で楽しめる、ショコラテリーと言えます。
買ってきたお土産です。
こちらは、行かれませんでしたが、ヤラバレーで、ワインの他に気になるお店を、もう一軒。
ヤラバレーは、ブドウ畑やワイナリーの点在する中、ほとんどは広大な牧場です。
その昔は、美しい原生林だったのでしょうが…
今では、牛や羊やヤギが草を食む。
入植者が来てから、長い歴史のある酪農が行われている土地でもあります。
オーストラリアは新鮮なチーズも美味しいのです。
錆びた屋根とペンキの剥げてきている壁がいい雰囲気。
観光案内などでもおススメされているチーズ屋さん。
行ってみたかったです。
ジャムなども売っているそうです。
Melbourne | ここは外せない Yarra Vallay で乾杯♪/ DOMAINE CHANDON
ヤラバレーのワイナリーツアーで様々な国からの旅行者が外さずに訪れるのは、DOMEINE CHANDON に間違いないと思います。
シャンパンメーカーであるドンペリニョンで有名なフランスの老舗 LVMH の傘下である モエ・エ・シャンドン社が1986年に、このヤラバレーののびのびした自然の中に悠然と溶け込むお洒落な空間を設立。
ちなみに、フランス以外では、ここと、アルゼンチン(ボデガ・シャンドン)、ブラジル(シャンドン・ブラジル)、USA(ドメイン・シャンドン・カリフォルニア)の4ヵ所。
自然に深く息を吸い込んでしまう清涼な空気ですが、この日の天気はすごかった。
全天候ありで、途中は嵐のようになりました。7月でしたから。
それでもです💛
素敵な場所です💛
どうです?真っ黒に垂れこめた今にも水滴を手放しそうな暗雲。
この時は降っていなかったのですが、この数分後に雹が数分間降りました。
この感じが、本家のシャンパニュー地方と似ているのかな?
美味しいスパークリングワインができるブドウ品種栽培に適している土壌と気候な訳ですよね。
150haの敷地内のうちの30haがブドウ畑。
ユーカリの木を背景にブドウ畑が広がります。
スパークリングワインの事よりも、自然の美しさに心奪われます。
本当は、ユーカリの木をたくさん切り倒して作ったブドウ畑だけどね。
コアラの餌がなくなった訳だから、コアラには迷惑な話ですが。
エントランスは、季節のお花で彩られていました。
日本では、12月の終わりから4月までの寒い間に咲くお花です。
ガーデンも整っています。
従業員の方のホスピタリティーの素晴らしさがうかがえます。
ツアーなら先に料金が納められているのでしょうが、予約なしでも、10人までのグループでしたら$12でテイスティングができ、ボトルを購入すると購入時に$6が返金されるそうです。お得。
青空だと良かったかな?
テイスティングやショッピング、食事をしながらスパークリングワインを味わうほかにも、無料のセルフガイドで、ワインとスパークリングワインの生産工程がわかるコーナーがあり、貯蔵庫に続いています。
数カ所にタッチパネルがあり、製造工程の解説があります。
シャンパンと全く同じ製法で作られているのがわかりますよ。シャンパニュー地方で作っていないと言うだけの事ですけどね。
人気があったのは、プリクラのように写真を撮るコーナーがあり、撮った写真が、スパークリングワインの泡となり、シュワシュワとプロジェクターに映し出されるというもの。
写真こそ出ては来ませんが、そのプロジェクターの画像を写真に収めるのも記念になります。(ちょっと画素粗目でしたけれど)
スタッフによる、無料ガイドツアーも1日3回おこなわれていてセルフガイドでは入れない貯蔵庫に入れるそうです。
スタッフによるガイドツアーは11:00~ 13:00~ 15:00~ です。
営業時間 10:30~16:30 12月25日と12月26日はお休み
帰る頃には青空が現れました。
スパークリングワインの種類、お値段などは下記のHPを見ていただければ一目瞭然。
値段はフランスのよりもお手頃。
ただ、7月でオフシーズンなのに、程よい混み具合でしたので、新緑の頃、実りの季節は混雑する事でしょう。
でも、椅子に座れなくても、芝生に座るのも気分が良さそうですけれど。